新たにやって来たバンディット250
ぱっと見で1番状態が悪そうなフロントフォークからかかります
ダストシールが…
フォークオイルもめちゃくちゃ漏れてる痕跡がありますね
本来バンディット250はシングルディスクなのですが、これはWディスク化されています。
購入元の人に聞いてみると元々改造されてたらしく形状的にバンディット400の前期っぽいらしいと言っていましたが、フロントフォークの型番をググってみるとRF400Rというバイクのフォークみたいです
フロントフォークの型番はここをググってみたら出てきました
初っ端元オーナーの言葉信じてシール類買ったから見事に在庫行きとなりましたとさ(しかも前期と後期一個ずつ。。)
別車種流用している奴は何の流用かも探りながら部品の手配をしないといけないので大変です
よくこれっぽいなと思って注文してみたら全然違うなんてこともあるあるです
取り敢えず新しいシールが手に入りましたので三つ又上下のボルト計4本を緩めます
そしてフロントブレーキを外します
本来なら片側だけでいいはずですが、ダブルディスク化されておりますので両側計4本取り外します。
ダブルディスク化ってかっこいいですけど整備性が落ちるなと思いました
ブレーキ整備しようと思うとお金も二倍かかりますし
ブレーキ取り外しまでにすっかり暗くなってしまいました。
あとフォークとアクスルシャフト?を固定しているボルトも外します。
この辺外せばフロントタイヤも外せるようになるので、バイクの前輪は浮かせておきましょう
幸いバンディットはセンタースタンドついていますのでいちいちスタンド買うことなくすみました。
ただ、なんとなく前にコケそうな気がしたので、車の車載ジャッキでオイルパンの辺りを支えておきました。
直接ジャッキを当てると荷重が集中してオイルパンが凹んでしまう可能性がありますので、木板を間に挟むようにしました
必要はないかもしれませんが、きちんとKYMを実施しておきましょう
こうして後は下からフォーク引っこ抜けば大丈夫
ブレーキはぶらぶらです
人によっちゃブレーキホースに負荷が~とか言ってそうですが
私はそういう細かいことは気にしないスタイルなので割愛で
それとフロントタイヤのひび割れが凄かったのでついでに交換するようにします。
因みにバンディット250(GJ77A)の標準タイヤサイズは
F;110/70/r17
R;150/60/r17
みたいです。
250ccでリア150って当時じゃ標準だったんですかね?若干太すぎる気が、、、しますが。
さておきフロントフォークに戻りますが、摘出したらフォークボトムにドレン用の六角穴付きボルトがあるので外す必要があります。こいつ取らないとフォーク分解できません。
ただ普通にボルト回しても、中で空回りするので中の部品を固定する特殊な工具が必要になります。
この辺はネット上にいくらでも情報が転がっていますのでそちらを探してみてください。
自作をSST作ったりする人もいるので、検索してみると面白いかもしれません。
私はインパクトで勝負しました。片側はすんなり緩みましたが、もう片方はなかなかの駄々っ子みたいでやりすぎて案の定六角穴を舐めてしまいました
こうなるともう工具じゃ厳しいので、ドリルで揉んで頭を飛ばすことにしました
実際は他にも方法はいくらでもありますが、この方法が一番楽なんじゃないかって思ってます。
M8のボルトは下穴6.3mmくらいなので、φ6くらいのドリルで慎重に揉んであげれば上手くいきました
徐々に揉んでると【カキーン】みたいな音が聞こえるので、それが聞こえたらポンチとハンマーでボルト叩けばたぶん取れるはずです。(私は無事成功しました)
後はばらしてきれいにして、シール打ち換えて元に戻すだけです。
摘出したシール
シールのモウムリ,,,という声が聞こえたような気がしました。。
インナーチューブは結構点錆が酷くて再使用迷ったんですが、点錆の部分がストロークに関わらない部分に集中してたのでとりあえずピカールでひたすらシコって使うことにしました。
ケースも雰囲気きれいに
シール打ち込みには塩ビ管を使いました。内径的に確か塩ビ管の型式はVP40だったと思います(VU40はちょっとイマイチだったような。。)
ホームセンターで1m数百円もしないのでコスパ抜群の工具だと思います。
そしてフォークオイルを入れますが油面調整に関してはRF400Rのフロントフォークなので、基準値をバンディットorRF400Rのどちらにしようか迷った挙句、きまぐれで108mmにすることにしました。
RF400R | バンディット250V(GJ77a/パイプハンドル) | バンディット250V(GJ77a/セパハン) | バンディット250V(GJ77a/リミテッド) | |
フォーク油面高さ(mm) | 115 | 82 | 84 | 103 |
因みに油面調整はフォークを一番縮めた状態で、上ツラからオイルまでの距離を測ります。
使ったフォークオイルはこれ
良し悪しはわかりません。固さはG-10くらいがポピュラーのようです。
こんな感じで油面調整が終わればあとはフロントフォークに蓋をして車体に取り付ければ作業完なのですが、メクラ蓋タイプのやつはどうあがいても人力じゃ無理なんじゃないかと思っています。
フォークスプリングってめちゃめちゃ固いし、オイル入っているから傾けることにもいかないし。。。
何とか力尽くでやろうと頑張りましたが、途中で諦めて最終的にラジアルボール盤で蓋を押して抜け止めのクリップをはめることに成功しました。
恐らくこのやり方ほかにする人いないと思うので真似はしない方がいいと思います。
終わった後に閃いたのですが、車載ジャッキと木材でフォークキャップを押さえつける治具が作れそうだなぁと
次は治具作ってやってみたい
こうして長かったフォークのOHが完了です。
文章にすると半日くらいで終わってそうですが、実際は2週間くらいかかってます。笑
乗り心地ですが、まあ普通なんじゃないですかね
若干固いかなー?と思うくらいのレベルです。
インナーチューブの再利用が心配でしたが、現状まだオイル漏れ起こしてないみたいなので取り敢えず大丈夫そうです
あとメクラ蓋のところってちょっと凹んでいて、雨水溜まったりして錆びるの嫌だなーと思い
ハリケーン製のトップキャップつけてみました。
あんまり映え~しないですけど、安かったからヨシとします